心踊る初デート、俺の気持ち
純愛とシモ心は紙一重
この記事は ちなみ|書を綴る道 さんとの共同記事になります。
ちなみさんの記事をお読みでない方は、こちらを先に読んでお楽しみください!
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明日、念願のあの子とデートだ。
彼女はすでに顔見知りで、話したこともある。
お互い映画が好きで、流れで観に行くことになった。
そう、デートだ。
正直、俺は彼女に好感を持っている。シンプルに、自然に、流れで付き合えたらいい。そう思っている。
健全だろう。
ただし、男というのは不思議な生き物で、テンションが上がるとだいたい暴走する。
映画の時間をすでに決まっている。
そこから逆算して待ち合わせ時間が決まった。
少し余裕を持たせたタイムスケジュールだ。
そして、隙間時間を埋めるためのカフェを探し。
映画後のレストランの選定した。
男が食べログに課金するのは、人生でこの瞬間くらいなんじゃないか。と思う。
服はとにかく清潔感重視。ふっといデニムは小汚い。かといってピチピチのスキニーはもってのほかだ。
流行りの芸能人のファッションを真似ようものなら、服に着られた操り人形オッサンが完成する。
細すぎず、太すぎず。サイズ感に注意して、清潔感のあるモノトーンに仕上げる。
これが最強の一手だ。
…..
デート前日
前日の連絡も忘れてはいけない。重すぎず、軽すぎず。気さくな男を演じるのだ。
『明日は楽しみだね☺️』
これくらいがちょうどいい。
よし、寝よう。明日に備えるのだ。
……。
……。
……。
……寝れない。
!!!!! 👀 👀 👀 👀 👀
明日のデートが楽しみすぎて寝れん!!!
彼女はどんな服を着てくるのか。好意を持ってくれているのか。
映画館って、手は繋ぐのか。繋いでいいのか。夕食の店は押さえたけど、それで終わりでいいのか。そのあと、もしかしたら……。むふふふ
ダメなねれん、、、寝るぞ、、、
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、、、、
羊がバイン、羊がボイン、羊がかわいい、羊はビキニ、
男は普段、何も考えていないくせに、こういう時だけ妄想族になる。
結局、日が昇るまで、純愛とシモ心の狭間を行き来してしまった。
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眠い。しかし楽しみたい。二度寝したら終わる。
『おはよう☺️ 今日来る時、気をつけてね』
スマートに、紳士的に、最適なLINEを送る。
中身は徹夜明けの妄想族のままだ。
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13時00分。30分前に到着した。
時間を守れる男は、「将来も安全です🦺」と語らずして主張できる。
彼女は5分前にやってきた。
「ごめん、待った?」
「今来た」
鉄板の回答である。余計な言葉はいらない。
……そんなことより、今日の彼女が可愛すぎる。
派手すぎず、清楚すぎず。ナチュラルで、妖艶。
ダムの崩壊
心の中の俺は、鼻の下をマックスに伸ばしている。
おまけに、いい匂いまでする。
香水か。シャンプーか。寝不足ということもあって、ここでもシモ心が暴走する。
うぐぐぐっっっ抑えるのだ、、おさえるのっだぁ、、、、
!!!!!
抑えろ。完璧を装え。
そう言い聞かせて、冷静を保つ。
映画まで時間がある。食べログで調べておいたカフェに入る。
予約はしていない。少し待って入る。
「よく使う店なんだ」と言わんばかりの振る舞い。
できる男は、語らずして「俺はおしゃれ」を演出するのだ。
ブラックコーヒーを頼んだ。
ちなみに俺は、バリバリの甘党である。
本当はメロンソーダかオレンジジュースを頼みたい。
でも、今日は戦場だ。
できる男はブラックコーヒー。眠気覚ましも兼ねて、飲み干した。
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いよいよ映画だ。
チケットは俺が出した。
ドリンクの列に並ぶ彼女
気がつくと彼女は支払いを終えていた。
……やられた。
完璧を目指す男として、大きなミスだ。
しかし、同時に思った。
助かった。
お金に余裕があるわけではない。
実かわからないデートに、いつだって男は投資をするのだ。
だからこそ助かった。
そして、気遣いのできる彼女に魅了された。
でも顔には出さない。
「ありがとう」
ただ一言。スマートに受け取る男を演じた。
そこから二人はシアターに向かう。
この時間だけは、平常運転の俺に戻れる。
心穏やかな、本当の俺に、、、
そう思って、席に着いた。
シートに座り、灯が暗くなる、番宣が流れ、映画が始まった、、、
数分後、俺は気づく。
俺の読みが甘かった。
近い。そして、いい匂い。
横顔をガン見しそうになる。
二人の間にある肘掛けは、最大の壁であり、聖域だった。
俺がつまみたいのは、ポップコーンじゃない。
彼女の手だ。
触れるか、触れないか。絶妙な距離。
、、、、、ふ、ふれたい!!!握りたい!! 抱きたい!
映画館の暗闇。スクリーンに照らされる彼女。
そこに拍車をかけるように寝不足の俺
純愛は心の高まりがピークに達し、シモ心が再び顔を出した。
そう、完全なる脳内妄想暴走おっさんと化していた。
なお、画面では感動の名シーンが流れていたらしい。
映画が終わり、食事へ向かう。
食べログで調べ尽くした、あの店だ。高級すぎず、安すぎず。ちょうどいいチョイスをした。
映画の感想。好きなシーン。それ以外のくだらない話。
彼女は俺をどう思っているのか。おそらく、好意は持ってくれている。聞いてはいないけど、なんとなくいける気がする。
直感で、なんとなくわかる。
そして男は、ここでも妄想する。
今日はこれで終わりでいいのか。
最後の悪あがきはしなくていいのかと。
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店を出たあと、駅まで送る。
次の正解はなんだ?
ここにきて、また「シモ vs 俺」が始まる。
もう一軒どう?
初デートは早めに切り上げるのが紳士的だろ。
最寄りまで送ろうか?
紳士的とストーキングは紙一重。今の俺は、完全にストーキング寄りだ。
駅まで行ったら「家行ってもいい?」と言いかねない。
うち来る?
4文字の核爆弾。全て関係を断ち切る。完全アウト。
ゴリっゴリのワンナイト思想である。
これを口にした瞬間、すべてが台無しになる。
脳内会議は、満場一致で却下された。
そんなこんなで、駅に着いた。
彼女が口を開く。
「今日はありがとう」
「こちらこそ」
「じゃあまた」
「……また」
平常心で見送る俺。おそらく、完璧な男だった。紳士的だった。
ただ一つ、下の心を除いては。
完全にビビった。
何も言えなかった。
あああああああ。
ぬおーーーー。
触りてぇぇぇ。抱きてぇぇぇー。お泊まりしてぇぇー。
入れっttxzxetetsxds…….あっぶねーー
感情は爆発した俺を、夜風が惨めに慰める。
そして男は、都合よく自分を肯定する。
俺は彼女を愛している。だから、これでいいのだ。
紳士を演じきった一日の正体は、純愛とシモの引き分けだった。
論理で完璧なプランを組み、シモで全部ぶち壊しそうになる。
それでも口元だけは紳士を保つ。
それが、男である。
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そして俺は、スマホを取り出す。
『今日は楽しかった☺️』
『また、会ってくれる?』
紳士的なLINEだ。我ながら完璧な文面である。
なお、これを打ちながらまた始まるのだ。
「次こそ、お泊まりを」
読んでいただきありがとうございました。
今回はちなみさんとの共同記事でした。
楽しかった。そして難しかった。
何度も書き直した。
内容はふざけているけど、今回の記事はそのくらい感慨深い記事でした。
ちなみへ
ちなみと出会ったのはSubstackを始めてすぐ。
お互い20人も購読者がいなかったと思う。
ちなみの記事を読み面白いと思い。出会った。
今ではお互い多くの共通の知りあいができた。
お互いの記事に反応する回数も減ったかもしれない。
そして、以前よりもコミュニケーションする機会も減ったかもしれない。
僕にとって、はじめてのSNS。
ちなみの記事に出会い、ちなみを知り、
もずくのお題記事を書いてもらったり、
逆に魔法の粉を書いたり。
たった1ヶ月かもしれないが、
俺にとってはとても大切で有意義な時間だった。
ちなみがいたから、サブスタが始まった。
ちなみがいたから、サブスタを楽しめている。
ちなみがいたから、多くの人に出会えた。
そして、今回共同記事を一緒にかけて、とても楽しかった。
上手く書けたかよりも、ただ楽しかった。
きっかけはたまたまかもしれない。
それでも出会えたことに心から感謝をしている。
そして、感謝の気持ちをあらためて、
ちなみ!!
いつもありがとう!これからもよろしく!
しがない







翻訳の仕事をしていると、人は言葉で考えていると思いがちです。
でもこの記事を読むと、人間の大半は妄想で動いていて、言葉はあとから追いかけているだけだと再確認できます。
紳士と妄想族の攻防戦、最後まで目が離せませんでした。
しがないさん ちぇぶばぁばです。
男の人との おつきあいが少ないので、世の男子は、こんな戦いを日夜繰り広げているとは思わなんだ。ちなみさんの記事では、女子のドキドキを味わい、しがないさんの記事では男子の心の葛藤をしり勉強になりました。しかしながら毎回これの繰り返しでは身が持たず、もうこんにも悪そうですね☺️